COLUMN

2023/5/26

さくらキャンプを開設して7年目を迎えました

  さくらキャンプを開設して7年目を迎えました。

私が中山卓氏と出会い、2人で「何か楽しいことを始めたい」とスタートしてからだと10年近くの時間が経過しています。

この間、さくらキャンプに関わってもらえる人たちがどんどん増えて、今はとても賑やかなさくらキャンプとなっています。

そのことに合わせて私たちの目標も「楽しくなければさくらキャンプじゃない」から「すべては楽しいからはじまる」、そして「楽しいからはじめるすべての人の幸せ(福祉)」へと拡がってきました。

 

 これからは2人で何かをするのではなく、「子どもたちも含めてさくらキャンプに関わる人たちと一緒に未来に向かいたい」と考えます。

その一歩としてリニューアルされたHPに私と中山氏からの定期的な発信を始めたいと思います。

 将来的には、2人だけでなく、さくらキャンプに関わる皆さんが自由に発信できる場とし、さくらキャンプの未来を拓いていければと思っています。

 

 そのスタートに何を書こうかと思案しているときに、さくらキャンプ卒業生の突然の訃報が届きました。

体調を崩されていることは承知していましたが、本当にまさかと言う出来事で、ご本人やご家族の無念さを思うと息の詰まる思いで一杯です。

 彼女がさくらキャンプに残していってくれた楽しい思い出はたくさんあります。

私の心に残る彼女の思い出を紹介させて頂き、彼女の安らかな旅立ちを見送りたいと思います。

 

「山登り」

 当日、彼女はしっかりと山支度を整えて山へと向かいました。標高差が600m以上あり道も荒れていましたので、どの子どもたちも大変な思いで登っていました。最終グループの彼女はへとへとな様子で山頂にたどり着きました。

とても辛そうな様子でしたので連れてきて申し訳なくも思いましたが少し落ち着くとなんとも言えない晴れやかな表情で「辛かったけどやり遂げた」という達成感を感じているように見えました。

この時、私は彼女がこの山登りの辛さを乗り超えて「楽しさ」をつかんでくれたと感じとても嬉しく思いました。

 

「鬼滅の刃」

 彼女は遠くから通っており、土曜や休日は私が自宅に送迎する機会が多くありました。

たまたまでしたが同乗する子どもたちに中高生が多く、帰り道は,皆が私のスマホを順番に回して好きな音楽を聞いたりみんなで歌ったりでとても賑やかでした。

彼女はいつも最後に降りていましたので、皆が降りた後一人でアニメ音楽を聴き楽しんでいました。

その中で教えてくれたのが「鬼滅の刃」の主題歌でありアニメのことでした。

彼女からの話でなんとなく見始めた「鬼滅の刃」のアニメはあまりにも悲しい物語で驚きの連続でしたが、生きることや希望についてとても考えさせられるものでした。

 

 彼女にはいろいろな夢がありましたので、無念さを考えると言葉がありません。

 「これまで本当にありがとうございました。さくらキャンプはずっとあなたのことを覚えています」

 心よりご冥福をお祈りいたします。

                                     笹井康治

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